〜 卒業以来38年振りに観た関西でのインカレ 〜
須田光良(昭和46年卒)
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【2007年8月4日】
今日は準々決勝まで
関根夫妻が来た。 鶴島さんも見えた。 地元の萬田さんも見えて今夜鶴島さんを囲んで一席設けてくださる由。私たち数名もご相伴に預かることになりラッキー。 学生父兄も相変わらず多い。4年生4名が鈍行で来た。 とんかくいっぱいいた。
女子2回戦立命館は3年連続の対戦。トップ梶本が負けても十分に勝機はあったのに勿体無い。梶本にしても、宮本、亀崎には私ではアドバイスできない。照井とダブルスの快勝が勿体無さすぎる。
男子2回戦の大正大学。下山、塩野が負けてダブルも最初に1セットとられ絶対絶命。下山がこのままではどうしようもなく、完全に自信をなくしている。が、なんとかダブルと時吉、久保田で勝つ。時吉は素晴らしい。
6時半に尼崎のアルカイックホテルの21階で萬田さんにご馳走になる。林、鶴島、千代、須田、大西の6名で、21階からの風景は夏の花火でことさら綺麗。
下山の今日の不調は、海外遠征から戻ってからの壁かとの話になったが、鶴島さんから壁についての話。 人間誰でも壁にぶつかることがあるかも知れないが、その時は一度すべて忘れてがむしゃらになることだ。そうすると開けてくるものだ。 下山の場合、よけいな考え(学生チャンピオン、キャプテン、日本代表などの立場など)を一切捨てて、来た球を無我夢中で打てばいい。体が自然と動き無意識で反応する。それだけの実力があり、それだけの修練を積んでいるのだから。
卓球と別にしてみても、しみじみと自分の人生にズシンときた。多くの人に当てはまるのではないだろうか。 今日はまるで自信をなくしどうして良いかわからない顔をしていた下山に、ぜひ直接鶴島さんから聞かせたいものだ。彼が復活しないと明日の勝ちはない。
【2007年8月5日】
いよいよ最終日、決戦
朝4時にはいつもとおり目が覚めて、散歩した。6時ちょっと前にロビーにいたら偶然下山が降りてきて、聞くと散歩に行くという。早速どこまで伝わるかと思いながら昨夜の話をする。時間で1分ほど。 部屋に戻って勝手に意味は通じたと思いこんでしまい、猛烈に嬉しくなってきた。絶好調で強い時吉と久保田、塩野、そして復活下山で優勝する。非常に強い霊感が走った。 黙っていられず起きたばかりの大西に早速話してしまった。彼女曰く、このごろ須田さんの予感は良く当たっているそうな。嬉しいではないか。
いざ決戦。勇躍会場に入る。カメラのチェックをする。飲み物も用意した。 応援の学生や女子部そして父兄、無論心強いOBOGも続々と詰めかけてきた。 早稲田の応援席だけまるで地元東京の大会のようだ。
詳しい結果は他に譲るが、強い時吉はいずれもトップに出て、明治と青森のエース、水野と坪口をのした。誰一人文句のつけようがない大会殊勲賞。久保田は明治期待の池田を子供扱い。ダブルの二人は、明治戦の下山がまだ90点の出来で惜しくも負け。しかしシングルスに移ると下山は完全に復活した。 明治小野を全く寄せ付けなかった。青森とのダブルは時吉とともに打ちまくっての完勝。なかなかあのような打撃戦は見ることが出来ないのにそれを完全に制圧した。最後の横山とは時間の問題であった。
卓球の試合で久しぶりに涙がでた。こんな感動を与えてくれた選手にただ感謝。 表彰式の後、早稲田大学葛西応援部部長の指揮によりフロアーの選手とスタンド大応援団が校歌を斉唱した。 そして会場玄関前ではやはり葛西部長の音頭でついに「早稲田の栄光」を歌った。早稲田運動部に所属した者の至福の時である。
5時前に尼崎駅周辺で開いている呑み屋は一軒もなかった。しかし得意の粘りと速攻で?4時過ぎには見事に祝勝会が始まった。その数40名弱。二十歳前は当然ウーロン茶やジュース、それでも酔いしれたことだろう。 ユニバーシアード出場のため下山、時吉、照井が成田に向かい一緒出来なかったのは誠に残念。秋のリーグ戦後に盛大にやろう。 鶴島さんには何度握手を求め感謝したか覚えていないが、本当にありがたいことだ。
京都の宿に明日の早関戦のため、林、千代、河原、櫻井さんと一緒したが、改めて感激に浸る。 翌朝5時前に一人静かに昨日の試合をビデオで見ていたら、私よりずっと遅く寝た皆さんが、音を聞きつけて興奮するといってムクムク起き出してきた。 しかし今後いつ見てもこの感激は変わらないだろう。
須田が確認することができた応援に見えた皆さん
(気がつかなかった方がおりましたらごめんなさい)
【OB・OG】 坂本孟、蒲田善一郎、岡崎建、厚東健彦夫妻、林義徳、鶴島琢夫、萬田利憲
千代康、松村治、河原智、田阪登紀夫、櫻井茂雄、柴田幸男、須田光良、田門康二、村上博己
葛西順一、大西知江子、川田雄二、岸本和正、加藤公彦、関根正美、関根聡子、伊藤誠
菊地成享、松坂忠光、福井領、安部卓也、永山健一、岩村健司
【男子学生】 公平、一宮、岩崎、佐藤、
【選手父兄】 下山、久保田、一宮、塩野、梶本、原田、原、照井、藤田
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現役選手といつも身近に接し、父親のような目で選手のことを心配し、そして応援している須田さんならではのインカレ観戦記です。尼崎の会場で「早稲田大学校歌」「早稲田の栄光」を学生やOBOGの皆さんとともに歌えたことは、本当に感激の瞬間でした。(大西 記)