関東学生卓球リーグ戦優勝祝賀会レポート (須田光良)

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2008年6月1日、早稲田大学卓球部始まって以来の盛大な祝勝会が、早稲田のリーガロイヤルホテル東京で行われた。41年ぶりに悲願の一部に昇格した女子部は、まさかまさかの女子リーグ戦始まって以来初の優勝を、見事全勝で飾った。
一方、戦前不利を伝えられた男子部も女子が優勝を決めた翌日の最終日に、全勝対決の明治大に劇的な勝利を収め、こちらも全勝で優勝し春季は4 連覇となった。

監督やコーチの皆さんはどう考えていたかわからないが、男女アベック優勝を99%の人が想像していなかったと思われる。なんという結果であろうか。
男子はリーグ戦優勝回数が27回となったが、アベック優勝となると過去に専修大学が10回、中央大学が2回で、昭和63年秋季の専修大学以来、実に20年ぶりの快挙となった。
稲門会のOB・OG が95名、学生が34名、そして大学スポーツセンター関係8名、卓球業界関係5名とその他関係者8名、なんと150名もの出席をみたが、日ごろ男性の多さが目立つこの集まりに、35名もの女性の出席があり女子部初優勝の喜びがひしひしと感じられた。
昨年卓球部の部長を岡野先生から引き継がれた、後藤先生は「昨年は引継ぎ事項にない年4回もの祝勝会があった。今年も最初の試合から、しかもかってないアベック優勝・・・・」と開会の挨拶をされ、林稲門会長の出席者全員へ配慮されたきめ細やかな挨拶のあと、当初都合の悪かったスポーツセンター村岡所長が急遽出席可能となり「卓球部こそ早稲田の文武両道・・・・」と激励を下さった。

稲門体育会伊藤副会長による乾杯の発声のあと、宴はフルスピードで佳境に入っていった。青森から三浦、秋田から小林、大阪から萬田各先輩、兵庫から関根夫妻、また京都の法事から礼服で駆けつけた後藤先輩はじめ、多くの女性陣を含め祝いのスピーチを望んだに違いないがやむを得ず限られた方にとどまった。
やはりハイライトは学生の紹介。まことに残念なのは表彰された4年塩野主将と、同じく女子部2年の照井、そして一部の学生が、学業の関係や国際試合の日本代表として出場するため今回出席できなかったこと。
しかし、男子河原監督、女子櫻井コーチによる挨拶と絶妙な学生の紹介、そして学生自身の挨拶は、出席の皆さんに激励されたことに十分こたえる期待させる内容であった。
時間が迫り恒例の校歌とエールは、4年前田主務の精一杯のリードのもとで通常の倍の大きな輪をつくって行った。
その輪のまま、稲門会鶴島副会長から閉会の挨拶として学生に対し、お褒めの言葉と感激を有難うとのお礼の言葉が話されて閉会した。
昨年は大瀬清美先輩、本年は今リーグ戦直前の4月に安田啓一先輩が逝去された。早稲田の卓球部と共に生きた二人であり、影響力を受けていない人は誰一人いない。
早稲田卓球道場の近所に「稲郷」という店があり、今日も出席してくださった安田さんのご子息が営んでいて、道場での強化練習中や、お盆や年末年始で食堂が休業中の間も学生に対して安く旨く食事を提供してくださる。

私は心密かに、安田さんと大瀬さんの弔い合戦と願っていた。この願いは大変申し訳ないが男子部に対してであり、女子部はなんとしても入れ替え戦には出場しないようにとの気持ち。が、願いをはるかに超える花まるの満願成就。天国の安田さん、大瀬さんに早速報告したが、さすがに辛口で鳴らした二人も誉めてくださったに違いない。

祝勝会の二次会は当然のように「稲郷」で行われたが、これ以上はない旨い酒であった。多くの方から、インカレ、秋のリーグ戦、いや全日本団体だと、更には世界に向けてと励ましの言葉を頂戴した。それに対し学生からも誓いの言葉を聞くことが出来た。これからの精進に期待したい。