板尾佳歩 社会科学部 【平成26年入学】
出身校:岐阜県・富田高等学校
私は自己推薦入試で早稲田大学社会科学部社会科学科に入学しました。
小学生の時から理想としていた先輩が早稲田大学卓球部で活躍されており、中学生になった私は早稲田のWが入ったユニフォームを着て試合するのが目標になりました。早稲田大学というと、勉強もスポーツもできるエリートばかりの遠い存在に感じる時もありました。でもなんとかその存在に近づこうと、文武両道を目指し、高校では特進クラスを選びました。高校時代はただひたすら授業の課題と練習に励み、目の前のやらなければならないことを毎日コツコツこなしていく日々でした。
早稲田大学受験を真剣に考え始めたのは、高校二年生の冬頃でした。櫻井監督から入試方法についての説明を受け、三年生に上がると同時に早稲田の練習にも参加させてもらいました。先輩方や周囲の方々のアドバイスをもとに、最初は小論文と時事対策のため、新聞の天声人語書き写しや、社説の要約から始めました。私は高校時代寮生活だったため、新聞が手元になく、学校の図書館へ通ったり、スマートフォンのアプリを利用して各紙のコラムや社説を読んだりしていました。また8月あたりからは、国語担当の先生に小論文のマンツーマン指導もしていただきました。小論文はとにかく書いて慣れること、そして様々な題材に触れて自分の知識と見識を広げるように意識しました。自己推薦入試は他一般入試と異なり、書類審査、小論文+面接という項目だけで評価されます。だからこそ、試験に向けてやるべきことは絞られていて、限られた時間の中でも精一杯取り組めたのだと思います。
合格発表の際に自分の受験番号を見つけたときは本当にうれしく、それまでの不安が喜びと感動に変わりました。頑張って挑戦してよかったと心から思えた瞬間でした。それまで指導し、応援してくださった先生方や卓球部の監督、いつも励ましてくれた友人、そしてどんな時でも私を信じ、離れていても一番近くで支えてくれた両親には感謝してもしきれません。今は早稲田大学に入ってよかったと思う瞬間がたくさんあります。高いレベルで卓球ができ、様々な才能と個性をもった仲間たちと過ごす日々は刺激的でとても楽しいです。また、小論文も面接も、自己推薦入試のために勉強し身に着付けたことは、大学生活にも就職活動にも役立つと身をもって実感しました。これからは、残り少ない卓球部での日々と大学生活を、この恵まれた環境に感謝しながら大切に過ごしていきたいと思います。